＃08 風見鶏学園
優華：ここが風見鶏学園…
モモ：随分古い感じの学校だね。
みつき：ああ，歴史があるからな。ちなみに学園名は屋根の風見鶏から来ている。
魔架：それも偵察の成果ってことね…
風見鶏学園をしばし見学していた荒沢代表者達だったが，いつの間にか，柄の悪い生徒３人に囲まれていた。
不良Ａ：ああ？何だ，お前ら！他校生かぁ？
不良Ｂ：他校生のクセにうろちょろしてんじゃねえよ。目障りなんだよ！
不良Ｃ：とっとと失せろ！
架恋：なんですって！私達がここにいるのはそれなりの訳があるのです。それと，言葉遣いには少し気をつけて欲しいものですわ。
不良Ｂ：んだと…？お，こいつぁ，なかなかカワイ子ちゃんだ。
不良生徒の一人が，架恋の腕をぐい，と引っ張り，自分の近くに引き寄せた。
容赦ない力加減に，架恋は思わず小さな叫び声を上げる。
架恋：きゃっ！
魔架：やめなさ…っ
？Ａ：うらぁあああああああ！
一同：？？？
不良Ａ：まさか…
不良Ｂ：こいつは…
不良Ｃ：あの？
ドコッ！ズカッ！バキッ！
不良達：ひえ〜っ！ごめんなさいぃ…！！
突如現れた少女にボコボコにされた不良達は，情けなくも逃げ去っていった。
？Ａ：お前ら，大丈夫か？怪我無かっただろうな？
夢々：このお姉ちゃんも言葉遣いが悪いよ？みつき。
みつき：…ああ，そうだな。
？Ｂ：一人で行動するなと俺は何回言った，レンガ！
？Ｃ：くそぅ！完全に出遅れた！
七海：あんたたち，誰？
？Ａ：俺らは風見鶏の生徒！俺はレンガってんだ。
？Ｂ：あ！コラ，勝手に喋るなって…ったく，俺は隼 龍哉だ。
？Ｃ：俺は鷹鳶 コウジ！…あっ！もしやお前達，あの代表会議とやらに出席する奴らか？
優華：そうだけど…何で知ってるの？