#07 もう1人、追加

?A:みつき、待って!
荒沢学園を離れ、風見鶏学園へと向かっていた6人は、足止めを喰らった。
代表者の1人、みつきに声がかけられたのだ。
声の主は、10歳前後の少女だった。
みつき:・・・夢々、お前は付いてくるなと言っただろう。
夢々(?A):だって、夢々1人じゃつまらないもん。いいでしょ?
優華:上条君、この子は?
夢々:むむ、夢々って言うの。みつきのお友達!

少女の名前は夢々(ムム)というらしい。
が、みつきと彼女以外のメンバーはそれ以外のことに衝撃を受けていた。

魔架:友達・・・
一同からみつきに怪しい視線が走る。
優華:(友達って、歳の差いくつだと思ってるんだろ・・・)
魔架:(上条さんってそういう趣味だったのかしら?)
モモ:(先輩って一匹狼かと思ってた・・・)
架恋:(やっぱこの学園変わり者が多いのね・・・いやですわ)
七海:(子供好きなんだぁ、意外・・・)
感情は人それぞれ。あきれたり、ずれていたり。

みつき:・・・・まぁいい、ついて来い、夢々。
優華:(私たちの意見は聞く気もないんだ・・・)
夢々:みつきが皆と一緒に歩くの久しぶりだもんね♪
みつき:今日は、風見鶏学園の偵察もかねて、だ。
優華:・・・偵察・・・?
夢々:みつき、他の学校の情報を集めるのがお仕事なの。
みつき:夢々!
夢々:ふぇっ、ご、ごめん・・・
みつき:・・・・・・・;
優華:(夢々ちゃんの方が主導権握っちゃってるみたいね。)
モモ:・・・あ、見えてきたよ、風見鶏学園。

一行の目の前には、屋根に風見鶏を掲げた古風な木造校舎があった。
ここが、「風見鶏学園」だ。

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