#23 移動

〜数時間後〜
みつき:あれから進展は無かったな。
桜:どれも同じような情報ばっかりで曖昧なんだもん!・・・情報の量と質が名物の白皇学園独自の情報網なのにこれだけしか情報がないなんて・・・。
夢々:夢々、疲れちゃったよ〜。桜お姉ちゃん、みつき、これからどうするの?
桜:う〜ん;
みつき:自分たちの足で調べた方がよさそうだが?
桜:・・・しょうがないや!情報の量と質が名物の白皇学園独自の情報網にもなかったんだもんね!
夢々:桜お姉ちゃん、それってこだわり?
桜:ま、まあね・・・じゃ、いこっか
夢々:うん!

数分後
みつき:月代・・・桜、どこいくんだ
桜:決まっているでしょ!屋上よ、屋上!
みつき:屋上?何すんだ?
夢々:うん。屋上になにかあるの?
桜:屋上から白皇学園の周りの町が見えるの。怪しい建物をそこから探そうと思って。
夢々:そうなんだ、この学園、名物以外にも変わった学園なんだ。
桜:そ・・・それは・・・;
みつき:・・・・夢々。
夢々:え?あ、夢々悪いこと言ったの?ごめんね、桜お姉ちゃん。
桜:あ、いいの。気にしないで。・・・あ、ついたよ
子供の無意識に放つ言葉は恐ろしい。
そう実感しながら、桜は屋上の扉を開けた。

次へ

前へ

もどる