小笠高校でのインターネット活用〜実践記録 (1998〜1999)
□教科書の補足資料を得る
□海外の人と電子メールを交換する
□放課後の進学補習での教材として使う
□プロジェクト(テーマ研究、調査)をする・協力する
□ホームページを作製
□ 教科書の補足資料を得る
<英語T> 〜教科書: Clipper English Course I (大修館)
LESSON 2 :A Window on the World ・・・筋肉の病気のために自分で立つことができない永谷由美さんの話
○レッスンの主人公、永谷由美さんが生前開設したホームページの活用
http://www.sun-net.or.jp/~ynagaya
URLが教師用マニュアルに載っている。彼女のホームページは日本語版と英語版があり、両方を活用。
・日本語版 :彼女の自己紹介文をダウンロード、プリントに印刷して生徒に配布。彼女自身のことば(レトリックを含めて)から、彼女の人柄が伺い知れて興味深い。
・英語版 :エッセイの中から "My Dream Came True"を活用。教科書本文に "Her dream is a trip to America."という記述があり、彼女の初めてのアメリカ旅行について書かれたこのエッセイは興味を持って読める。オリジナルの英語はそれほど難しくはないのでダウンロードしたものをそのまま読ませることもできたが、生徒の力を考慮して部分的にリフレイズさせていただいた。そして、プリントを授業中に読ませて、感想を日本語で書かせた。
○由美さんの大好きな歌手として本文に紹介されているマドンナに関するホームページの活用:
http://www.wbr.com/madonna/
彼女のレコード会社が開いている公式サイトで、Yahoo!で検索した。教科書に掲載されている写真はずいぶん古いものなので、かつ、生徒の多くがマドンナを知らないので、彼女の最新の写真を見せた。LL教室の教材提示カメラの外部入力にパソコンからの映像出力を接続して、生徒のモニターに画像を提示。
http://www.allmusic.com
ありとあらゆる音楽情報を集積したこのサイトでマドンナのデータを検索。ワープロ文書に"BIOGRAPHY"の一部をコピー(難解な表現をリフレイズ)するとともに、"ALBUMS"から彼女のアルバムジャケットの画像を貼り付けて、B4一枚のプリントを作成。授業中に読ませて、パラグラフの要旨を書かせるという読解活動を行った。
LESSON 3 : Oishida, My Hometown ・・・フランス生まれのブルーノ・ピーフルさんが山形県大石田町に自分のカマを作った話
○レッスンのタイトルにもなっている山形県大石田町に関するホームページの活用:
http://www.ic-net.or.jp/home/tofu83/
横町とうふ屋さんのホームページで、サーチエンジン Infoseek で検索して見つかった。彼が撮影した大石田町の写真が載せられていて、それが教科書の記述に合致していた。例えば、西光寺の左右2体のおにおさんの写真の説明には、「昔、大石田が舟運で栄え舟大工〔米やべにばなを積む川舟を作る大工職人〕が寄贈したそうです。」と書いてあり、本文の町の紹介とぴったりあった内容だった。LL教室で生徒に写真を提示。
http://www.informatics.tuad.ac.jp/mmy/mogami/ja/s-6e.html
同じく Infoseek で見つけたサイトで、レッスンの主人公ブルーノー・ピーフルさんの名前がある。彼の最上川に対する思いなど、彼自身のことば(日本語)が載せられ、しかも彼の声も聞けた。
(たぶんこのサイトであったと思われるが、今回改めて見たところそれが見つけられなかった。他のサイトだったかもしれないが、残念ながら今回それらしきものは検索できなかった。)
LESSON 6 : A Lucky Accident ・・・アクシデントからドライクリーニングが生まれたという話
○普段の生活に密着したドライクリーニングに関するホームページの活用:
http://www.stretcher.com/stories/970303a.htm
Infoseek で "dry cleaning" をキーワードに検索して見つかったサイト。アメリカのミズーリ大学の先生が書いた文章で、ドライクリーニングを効果的に使う方法について書かれている。そのままでは生徒が読むには難しいので、部分的に平易に書き換えてプリントを作製した。
http://ourworld.compuserve.com/homepages/JPhares/WHATIS.htm
サーチエンジン Hotbot で "dry cleaning Jolly" をキーワードに検索して見つかったサイト(Jolly:ドライクリーニングを始めた人の名前)。教科書で扱っているドライクリーニングの起源や、現在のドライクリーニングについて書かれた文章。やはり、部分的に平易に書き換えてプリントを作製した。
LESSON 10 : A Borderless Community on the Internet ・・・広島の鈴張小学校がホームページを開設した話
○鈴張小学校のホームページの活用
http://www.csi.ad.jp/suzuhari-es/1000cranes/
URLが教科書に載っている。このホームページを利用して、レッスン導入用のプリントを作製した。
また、ここに掲載されている「千羽鶴プロジェクト」や鈴張小学校に電子メールで送られてきた「平和へのメッセージ」についても、授業用プリントを作製した。
□海外の人と電子メールを交換する
<ライティングの授業で> 〜ベルギーとアリゾナ州(アメリカ合衆国)のクラスとメール交換
下記サイトに、クラス間のメール交換を希望するメッセージを投稿し、反応があった学校のうち話がまとまった2つの学校とクラス間で電子メール交換をすることになった。
交換の様子とその反省についてはここをクリックしてください。
<英会話クラブの活動で> 〜個人間での相手を見つけて電子メールの交換
下記サイトで、(1)メール交換を希望するメッセージを投稿する、(2)相手を求めている人にメールを送ることによって、電子メール交換相手を見つけた。
交換の様子についてはここをクリックしてください。
また、英会話クラブ員には Hotmail というサイト(http://www.hotmail.com)で無料メールアドレスを持たせて、それを使ってメール交換をさせた。
※宣伝広告が掲載されているため、学校での使用は望ましくないというのが一般的な認識であるが、教師が立ち会っている上での使用に限っていたことと、英文の広告には生徒はなんら関心を示さないという事実があることを判断理由にして、フリーメールを使用させた。
Dave's ESL Cafe: Email Connection 生徒個人間: http://www.pacificnet.net/~sperling/student.html クラス間・先生同士: http://www.pacificnet.net/~sperling/guestbook.html
<元ALTなどにニュースメールを送る>
本校で以前働いていて、現在母国(アメリカ合衆国)にいるALTや、本校に留学していた人に、学校に関するトピックを中心に定期的なニュースを電子メールで送るという活動を英会話クラブの一部の生徒が行った。
この企画は次の点がメリットとして考えられます。
(1)相手は学校のことをよく知っているので、多少不完全な表現でも理解してもらえる。
(2)生徒が自分の身近に起きたことを英語で表現する力を養える。
(3)もらった人は、知りたい情報や懐かしい情報が得られてうれしく思うだろう。
(4)メールの内容を修正すれば、学校のホームページに「最新ニュース」のような形で載せられる。
バックナンバーはこちらをクリックして読んでください。
□放課後の進学補習での教材として使う
<読み物>
CNN Interactive Learning Resources http://www.cnnsf.com/education/education.html CNNニュースを、生徒に授業で読んでもらうためにリライトしてあるホームページ。過去の記事もキーワードで検索できる。 記事(Featured Story) には、Full Text, Edited Text, and Outline の3つが選択できるようになっている。記事の内容について次の6つの問題が用意されていて、解答して自分の答えを送信すると採点結果や簡単な解説が返信される: Vocabulary Select A Word Multiple Choice Sequencing Conclusions Show and Tell
"Show and Tell" では記事に提出できるようになっていて、それはページに掲載される。→進学補習で使った時に配布した 「生徒用ガイダンスプリント1」,「生徒用ガイダンスプリント2」
The Virtual Language Center http://www.comenius.com/fable/index.html インデックスページには6話くらいのよく知られた寓話が載せられていて、自分で好きな話を選ぶ。寓話の英文は、いずれも100〜150語位の短いもので、レベルも高くないので基礎レベルの生徒にも比較的容易に読めるだろう。設問は次のようなものがあり、各々自分の解答を送信すると、即時に結果が返ってくる。
@ Vocablary Matching Exercise:寓話に出てきた語について、同じ意味の語を選択肢から選ぶ
A Multiple Choice Exercise:内容に関する質問の答えを選択肢から選ぶ
B Vocablary Completion Exercise :内容をまとめた英文の穴埋め問題で、答えは選択肢から選ぶ→進学補習で使った時に配布した「生徒用ガイダンスプリント」
Japan Thru Young Eyes http://www.wnn.or.jp/wnn-tokyo/english/young/001/ 日本の文化や習慣などを若い人の目で見直すという意図で作られたサイト。東京の大学生によって書かれた英文は読みやすく、しかも内容的にも高校生は学ぶことが多いと思う。中でも、"Living / Traditions" のページには、七草、こんにゃく、七福神、怪談など多くの興味深いトピックについて、かなり詳細に書かれた説明を読むことができる。
そして、それを読んだあと QUIZ に答えて理解をチェックできる。10問の選択式の問題に答えて解答を提出すると即時結果が送られる。それには、単に○×だけでなく、なぜそういう答えになるかという解説もついているのが魅力。さらには、次のような成績表も示される:
Your score is 50 out of 100.
Your letter grade is C.
It took you 1 minute and 41 seconds to complete this test.
695 participants have written the test so far and achieved an average score of 57 out of 100.→進学補習で使った時に配布した 「生徒用ガイダンスプリント」
<文法・語法>
Online Grammar http://www.edunet.com/english/grammar/ 80問の文法問題(選択式)に解答し、提出すると結果が電子メールで送られてくる。問題のレベルは英語Tレベルの基本問題が中心。数が多いので、問題はダウンロードして印刷したものをやって、全問解答した後オンライン作業をする方がよい。 →進学補習で使った時に配布した「生徒用ガイダンスプリント」
Internet TESL Journal: Project〜Activity for ESL Students http://www.aitech.ac.jp/~iteslj/s/ "Activities" の中にある "Self-Study Quizzes for ESL Students"が素晴らしい内容になっている。下記のカテゴリーに分かれていて、さらに各カテゴリーには50〜100ものQuizリストが挙げられている。問題は良問揃いで、いずれのQuizも解答は"Answer" ボタンをクリックすればわかるようになっていて使いやすい。ダウンロードして授業プリントにしてもよいが、オンラインで生徒にやらせてあげたいところ。
・New Quizzes, Holidays, Reading, Trivia, Culture, Sports & Writing Quizzes
・Grammar Quizzes
・Homonym Quizzes
・Idioms, Phrasal Verbs & Slang Quizzes
・Learn About Places While Studying Grammar
・Vocabulary Quizzes
・Scrambled Word Quizzes
→進学補習で使った時に配布した 「生徒用ガイダンスプリント」
□プロジェクト(テーマ研究、調査)をする・協力する
<英会話クラブ>
1.一部クラブ員が、「高校生が携帯電話を持つことの是非」というテーマで簡単な調査を行った。
海外の人たちがどう考えるか興味を持ち、海外の人たちから意見を集めた。方法は・・・
(1)下記2つのメーリングリストを利用する
(2)ホームページの掲示板を利用する
(3)知人に電子メールを送って、その人と彼の友人に協力を求める
詳しい様子はここをクリックしてください。
最終的にまとめたものを学校のホームページに公開し、返信をくれた人たちにはお礼とできたホームページへの案内を電子メールで送った。
2.クラブ員の一部が、下記 IECC というメーリングリストに投稿されるアンケートに協力した。
その一例を、ここをクリックして見てください。
IECC-Surveys for students iecc-surveys-digest-request@stolaf.edu 生徒・教師が短期的なプロジェクトや調査を行うときに使えるメーリングリスト。
申し込みは上記アドレスに、"subscribe iecc-surveys" というメッセージを送る。
EslList macjord@oxnardsd.org 11歳から16歳の英語を学んでいる生徒が参加している。
申し込みは上記アドレスに、"subscribe EslList" というメッセージを送る。
□ ホームページを作製
英語で世界に情報発信するには自分でホームページを作製するのが一番でしょう。文だけでなく、写真・図表・イラスト・音声などを載せられるのが大きな魅力で、創造性が試されるところです。英語教育という観点からは、製作過程における英作文技能の伸長、情報を提供する立場での国際理解という点で大きな期待ができます。さらに、自分のホームページを見た人から反応をもらうことができれば、そこから異文化の視点を学ぶことができるだろうし、その人との電子メール交換が始まる可能性が広がります。
小笠高校にもホームページがあり、「生徒作品」ページに生徒が作製したものを載せることができます。そのページの充実こそ、学校のホームページの価値を左右すると言って過言ではないでしょう。がんばりたいものです。
<英会話クラブ>
2名の生徒が、次のテーマで作製し、学校のホームページの "Students' Page" に公開しました。
・夏休みのアルバイト ・オーストラリア・ホームステイ
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