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夢と感動の始まり Start of dream and impression の頭文字

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    by combine

                   【スタート オブ ドリーム アンド インプレッション


「有孔シートの実験」のページを作成しました。
実験芝はベントグラス【A-1】です。
別々のページにあった写真を整理してこのページに集めました。
今後の経過はこのページに追加する予定です。

有孔シートとは「全面有孔ビニールシート」の略で、シートの全体に小さな穴が有ります。
今回使用したのは、穴の大きさが1mm程度で、縦3cm、横1.8cm間隔のものです。

農業用に筒状で販売されているものは単価的には安いですが、1本100mと長くてとても使い切れないので、折りたたんだ園芸用のものを購入しました。( 畑の蒔き芝に使用したものです。10m分のシートを購入しましたが、蒔き芝の長さは8mなのでその余りです。)


11月11日の写真です。

窮屈そうだったので縦に2分割した時のものです。

右上と左下がベントグラス【A-1】です。

12月31日の写真です。

畑の芝地の蒔き芝工法に使用した時、一塊ずつ残しました。

塊の左右の砂の中も蒔き芝です。

1月1日の写真です。

右上のプランターに有孔シートを掛けました。

左下のプランターとの比較実験スタートです。

1月13日の写真です。

(1月3日、有孔シートの両端をガムテープで止めました)

約2週間で一回り大きくなったような気がします

1月19日。

有孔シートを掛けた芝はふっくらと、また一回り大きくなったような気がします。

12月31日(3つ上)の写真ではどちらも同じくらいの大きさに見えます。

<有孔シート無し>

葉が細く弱々しく、色あせて、いかにも寒さに耐えているような感じです。
寒さで肥料も効かないのでしょう。

砂は完全に乾いてしまっています。水不足も起こしているようです。
<有孔シート有り>

葉の色もよく、元気な芝という感じです。
芝も暖かさで気持ちが良いのでしょう。
また、暖かさで肥料も効いたのだと思います。

散水をしなくてもシートの保水力で水分を十分保っています。

1月27日。

またまた1週間。

<有孔シート有り>

南国静岡も寒い1週間でした。それにもかかわらず上の写真と比較してその成長ぶりは一目瞭然。(写真のサイズも大きくなっていますが)
温室育ちのか弱い芝になってしまうでしょうか?


<有孔シート無し>

霜柱です。浮いています。
散水しないと砂が乾いてしまいます。散水すると霜柱になります。困りました。
少し目土を入れれば解決すると思いますが、ここは有孔シートの実験なので入れるのを止め、シートが有効ということにします。
寒い中ようやく成長しはじめた蒔き芝が霜柱と「対決」です。こうして芝は強くなる?
有孔シートは過保護かな?


2月10日

有孔シートをはずしてみました。
大きさの違いは歴然。
有孔シートの本領発揮といったところです。

シートが春の陽気を作り出したのだと思います。

両方とも10mm程度にカットしました。

今日のカットで横に広がってほしいと思います。

この後シートを戻しました。


2月16日。

上の写真から1週間が経過しました。

この1週間の天候は最初雨が降りましたが、その後は乾燥した寒い日が続きました。


左は「有孔シート無し」のベント芝です。
1週間で1mmから2mm程度の成長でしょうか。
こちらは「有孔シート有り」のベント芝です。

ベント芝は2cmから3cm位です。

先週10mm程度でカットしたので、1週間で1cm以上成長しているようです。

真ん中の1本はカットの形跡がありません。
新しい芽でしょうか、それとも先週たまたまカットを免れたのでしょうか。

上の写真と比較すると違いは明白です。
寒いこの時期の有孔シートは本当に有効です。

今週も10mm程度にカットして、その後有孔シートを戻しました。

3月9日。
2月10日の10mmカットから1ヶ月が過ぎました。
こちらは「有孔シート有り」のベント芝です。
またまた大きくなりました。
塊の左右の蒔き芝も大分増えてきました。
こちらは「有孔シート無し」のベント芝です。
寒い1ヶ月、ほんの少し伸びました。
塊の左右の蒔き芝は度重なる霜柱で一部が「参った」しました。残る数本もギブアップ寸前です。
こちらは上の写真の右側部分のアップです。
寒さに耐え、栄養分を蓄えています。茎が紫色なのがその証拠です。

芝が成長し根を張っていれば、霜柱で浮き上がるのは土だけですが、蒔き芝で根が張っていない芝は土と一緒に芝ごと浮き上がってしまいます。
霜柱を防ぐのに有孔シートは有効です。
もっとも朝取り除く時間があればダンボールでもブルーシートでも何でも良いわけですが。

3月22日。


シートが膨らみ風船のようです。
本当に窮屈そうです。
シートをはずしました。
大きくなりました。
上の写真の右側部分のアップです。

蒔き芝からランナーが、元気よく何本も長く延びています。
こちらは「有孔シート無し」のプランターです。

暖かくなり急に成長を始めました。
色も明るくなりました。
が、まだランナーを長く延ばすところまではいたりません。

下の写真は左側部分のアップです。

塊にほんの数本ですがランナーが見えます。

また、3月9日の写真で「霜柱で参ったした」と思っていた蒔き芝が復活しています。
枯れたと思ったのですが。

さすが冬芝です。


このように「シート無し」の芝に成長が確認されましたので、本日全面有孔ビニールシートは撤去します。
以上で「有孔シートの実験」を終了します。

ご覧いただきありがとうございました。(「まとめ」は下記をご覧ください)

【全面有孔ビニールシートについての考察】

1.風で砂、目土、種等が飛ぶのを抑える。


2.乾燥を抑え保水性がよい。
・播種後などに毎日散水しなくて良いので、忙しい朝晩の手間が省ける。
(朝晩の散水が発芽の促進に直接影響する?のであればデメリットかも?。 私はそうは思いませんが)

・散水で地温を下げずにすむ。
・水道代の節約にもなる。

3.保温する。
・肥料が効き、成長が早い。
・霜柱にならない。(地域によると思いますが)

4.全面に穴があるので空気が出入りする。
・蒸れない。

5.穴が小さいので適度に水が入る。
・多少乱暴な散水や大雨でも種などが流れない。
・仕事の後の暗い時の散水もあまり気を使わなくてよい。(優しく散水しなくてもよい)
・木の下の場合、木からの雫を面で受けとめるので、ボトボト落ちる雫で地面に穴が開かない。(掘れない)
したがって種が浮き出ないし凸凹にもならない。

6. 落ち葉が積もらない。
・風で綺麗になる。
・草の種が入らない。
・ゴミが入らない。

7. 播種した時、鳥(鳩など)が種を食べない。(食べることができない)

他にもあるかもしれませんが、今思いついたのは以上のとおりです。

【結論】
春を待つのではなく、前面有孔ビニールシートを使って春の陽気を造り出しましょう。

【感想】
芝の手入れが暇な時期に「楽しい実験」でした。有効に時を過ごした感じがします。充実した冬でした。

追加(4月12日)シートがあると人が入らない。(シートが無いと皆が平気で入ってくる)

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