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夢と感動の始まり Start of dream and impression の頭文字

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    by combine

                   【スタート オブ ドリーム アンド インプレッション


「蒔き芝の実験」のページを作成しました。
別々のページにあった写真を整理してこのページに集めました。
今後の経過はこのページに追加する予定です。


・・・・・・・ 2007.11.11 ・・・・・・・
今日は前から気になっていた「ベント芝の蒔き芝工法」なるものの実験をしたいと思います。
蒔き芝工法は、種を買わずに芝地を増やす節約工法です。
実験に使うプランターにはコアリングで出た土(砂)を再利用します(節約工法ですから)。それに堆肥を混ぜて、その上に3cm程度市販の「芝生の目土」を入れました。
左は、蒔き芝工法用にプランターから切り出したベント芝をバケツの水でほぐしたものです。

真ん中は、比較のためベントグリーンを新たにコアリング(4回、12個)したうちの9個です。(上の写真)

右は昨年播種したとき雨で流れ出て、庭の隅に生えているベント芝のランナーです。根は付いていません。


この三種類の工法で比較実験です。
それぞれプランターに並べました。
上に掛ける砂の量は葉が見えるくらいにしました。

これなら光合成ができる?
バケツの中にはまだベント芝があるので、もう一つプランターを追加しました。
こちらは全部蒔き芝工法です。

左の写真の、上の右側のプランター(ベント芝)の左端部分(幅約1cm程度(赤丸部分))をのこぎり鎌で切り取り、蒔き芝工法の実験に使用しました。

右下が3種類の工法の実験。
左下が蒔き芝工法100%です。

個人的には砂を掛けすぎかと思いますが、ゴルフ場では機械で散布するそうなのでこんな感じかな?と思っています。まあ実験ですから。

20日後
12月1日の写真です。
20日間でここまで伸びました。

これは静岡県の地の利かな。

40日後。
12月22日。11月中旬から12月中旬にかけて、写真で比べればこんなに成長していました。

比較実験の様子。

左から、
蒔き芝工法用にプランターから切り出したベント芝をバケツの水でほぐしたもの。

真ん中は、ベントグリーンをコアリングしたもの

右がランナー(茎の部分)です。


この三種類の工法の現在の比較結果はご覧のとおりです。

それぞれ成長していますが、最初にターフを形成するのは、はたしてどれでしょう?


三種類の現在の根の様子を見てみたいと思いますが、成長の実験中なので今回は止めにします。
ターフ形成を邪魔するかもしれないので。

・・・・・・蒔き芝・・・・・・

蒔き芝は、根が長いのでその分、成長が早いような気がします。
ただ、実際に蒔き芝を行うにはそれ用の芝を用意しなくてはなりません。
・・・・・コア埋め・・・・・・

根が短いので成長が遅いように感じます。
コアは芝のコアリングで発生します。捨てればゴミですが、うまく使えば資源、副産物になりそうです。

・・・・・・ランナー・・・・・・

茎を砂に埋めて成長するとは思いませんでした。
と言ってもあまり成長していませんが。それより枯れないのがすごいと思います。


2ヵ月後。
1月13日。

大分成長しました。
一度刈り込みを実施したいと思います。


1月14日。
電動バリカンで刈り込みました。

想定は芝刈り機で10mm高程度での芝刈りです。


畑の芝地の2ヵ月後の作業の前倒しのつもりです。(2ヵ月後では陽気が違いますが)

この実験の結果により良い方を実施したいと思っていますが、砂をたくさん使ったら節約工法にならないよなーと思います。

チョット短く刈り過ぎたかな。成長点飛ばした?
こちらのプランターは、芝刈り機に集草バケットを取り付けた通常の芝刈りで10mm程度に刈った想定です。
(刈りかすはバキュームで吸い取りました)

凸凹です。
畑の芝地は庭の芝地の補修用畑だし、5mmカットのグリーンを造るつもりもありません。
ベント芝【A-1】は病気に強いし、草もほとんど生えないので実施しているのが本音です。多少凸凹でも10mm程度で管理ができて冬でも青色なら100点満点です。
今はそう思っていますが、5mmグリーンにしたくなったりして。カップも埋めたりして?

こちらのプランターは、芝刈り機に集草バケットを取り付けずに10mm程度で刈り、刈りかすを取らずに砂を掛けた場合の想定です。
つまり、蒔き芝+ランナー蒔き+目砂で整地+ローラー転圧を実施した場合の想定です。

サッチを溜め込んでいるような気もしますが、生えれば種がわりです。

砂の掛けすぎかな?

1月19日。
有孔シートの実験で「効果あり」と思ったのでシートを掛けました。
(蒔き芝実験中の手前の2つ)

すぐにくもり中が見えなくなりました。暖かいのでしょう。

これで2ヵ月後の畑の芝地の気候に近づき良い参考例になると思います。

2月2日。
実験開始から2ヶ月と3週間チョットが経過しました。
1回目の刈り込みからはちょうど3週間です。

確認のため有孔シートをめくってみました。

大分成長していたので第2回目の刈り込みを実施しました。

前回同様電動バリカンで10mm高程度の実施です。
刈りかすはバキュームで吸い取りました。

その後またシートを掛けました。
3週間で大分伸びました。
コンベックスで計ると3〜4cm成長しています。
単純に割り算すると、1週間で1cm程度の成長です。

有孔シートで春の陽気なのでしょう。
3週間前、「砂の掛けすぎかな?」と思いましたが部分的に砂の中から伸びてきました。
砂に埋めたのに伸びてくると言うことは、光合成とかは関係ないようです。
前回(3週間前、1月14日)と同じように10mm程度での刈り込みです。
1月14日の写真と比べると、砂の見える部分が少なくなり密になってきたのが分かります。

前回の刈り込みにより横に成長したのだと思います。
写真ではよく分かりませんが、こちらも刈り込みました。
ターフの形成を促進できればと思っての実施です。

まだ出てこない部分はどうなるでしょうか。

2月10日。
実験開始から3ヶ月が経過しました。

1週間でご覧のような成長です。(上)
先週に引き続き今週も10mm想定のカットです。(下)


カット後またシートを掛けました。

3月9日。
有孔シートが凍ってコチコチです。でも、中は春です。
右のプランターの右側部分は茎(ランナー)蒔きです。完璧に出遅れていましたが、ここへ来て、蒔き芝(左側)やコア埋め(中央)に近い状態になってきました。驚きです。

3月22日。

目一杯に膨らんでいます。破裂寸前の感じです。
シートをはずしました。
ふさふさで気持ちよい手触りです。
こちらは1月13日の写真です。
ランナーを埋めた右端は出遅れていました。(右のプランター)
右のプランターのアップです。
それがこんな具合です。
上の写真の右下側部分です。

ランナーを埋めた部分は、他に比べ一番ランナーが延びています。
ランナーを埋めたほうが、ランナーができやすいのでしょうか?
それとも、密でない部分なので、陣地を増やそうと必死なのでしょうか?

まるで高麗芝のようです。


シート掛けは今日で終了します。
時間が無いのでカットも無しです。

4月19日。

ケンタッキーのプランター(左写真上)と並べて置いたら、知らぬ間にケンタッキーにランナーを延ばして侵略を開始していました。(右写真中央付近)

「すごい」の一言。
(バリカンでカットするためプランターを離したところ)

6月21日。

(左)ほって置いたらこんなになりました。

(右)バリカンでカットするため移動すると、下にはこんなに根が出ていました。

【まとめ】
蒔き芝工法の結果。

(注意)
@蒔き芝工法とは、芝を蒔く手法です。種を蒔く「播種」とは異なります。
A蒔き芝工法には、次のような工法があります。
・覆土工法:芝を蒔いた後に、砂(目土)を被せる工法
・攪拌工法:芝を蒔いた後に、芝床土と一緒に攪拌する工法
・筋蒔き工法:芝床をあらかじめ筋状に掘り、芝を蒔いた後に掘った芝床土で埋める工法
(※筋状に丁寧に並べる筋植え工法とは異なります)

今回は、蒔き芝工法の中の覆土工法で実験しました。
「プランターからの蒔き芝」、「コアリングで出たコア埋め」、「庭の隅に生えているランナー蒔き」の3種類で実験しました。
・多少成長に差があるものの結果的にはどの方法でも生えてくる
・掛ける砂の厚さで成長が左右される

【結論】
掛ける砂の厚さで成長が異なるため、攪拌工法及び筋蒔き工法の場合は、芝に掛かる土(砂)の厚さに十分注意が必要だと思います。
その点では、覆土工法が一番有効だと思います。
しかし、覆土工法の場合、掛ける砂(目土)を別に用意する、または別の場所に置いておく必要がある点がデメリットです。
造成面積や、所要時間、仕上がり、道具(レーキ、ローラー、小型耕運機等)、を勘案して工法を決定するのが良いと思います。

クリーピングベントグラス【A-1】は、とにかく生え、広がります。
匍匐茎(ランナーとかストロンと呼ばれるもの)のある芝種で芝地を造成する場合に有効な手法だと思います。
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